五月雨舞踏会

詞/曲 翔平

  立ちこめた雲に 気付かぬふりをして
  描いていたのは かりそめの理想郷
  迷い込んだ迷路 出口を求めて
  幾夜も捧げた 我が身を呪う

  唇重ねて愛を確かめ合おうと そのたび重なる悲しみとしがらみ
  いずれこの日が来ることなどわかっていた けれど認めずにいたの

  降りしきる雨 消えてくあなた 掴もうとして空を切った手
  残され一人 道化のように 踊りを踊る 相手もおらず
  この雨もまた やがては止んで そして光が射し込むでしょう
  それまで少し 踊らせてくれ 狂気に満ちた 五月雨舞踏会で

  駆けこんだ屋根は 偽善に満ちていて
  その温もりさえ 愛しく思えた
  戸惑い重ねて雨に打たれた 人間不信 回復不能で
  虚勢を振りまくことにも疲れ果て ずっと眠っていたいの

  傷ついて横たわり 待っていたのあなたを
  傷つけたのはあなたなのにね それでも舞った
  踊り続け 理性も飛び それでも足はステップを踏む
  笑いたくば笑えばいい もはや止められないの

  降りしきる雨 消えてくあなた 掴もうとして空を切った手
  残され一人 道化のように 踊りを踊る 相手もおらず
  この雨もまた やがては止んで そして光が射し込むでしょう
  それまで少し 踊らせてくれ 狂気に満ちた 五月雨舞踏会で